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AIによるなりすまし詐欺|騙されないための対策は?

AIによるなりすまし詐欺とは、人工知能で声を複製し本人になりすますことで、家族や友人に電話をかけてお金や情報を騙し取る詐欺のことです。

米国で急増しているAIによるなりすまし詐欺ですが、今後日本にも被害が拡大する可能性があります。

今回は、AIによるなりすまし詐欺の実態と、騙されないための対策を解説します。

AIによるなりすまし詐欺とは声を複製して本人と偽ること

AIによるなりすまし詐欺の主な手口は、人工知能で特定の誰かの声を複製して本人と偽ることです。

本人と偽ったうえで家族や友人に電話をかけて、お金を貸してほしいと訴えたり機密情報を引き出したりします。

 

最近では声だけでなく顔までなりすまし、ビデオ通話で巧妙に騙すこともあります。

この技術を「ディープフェイク」といい、音声だけよりも引っかかりやすくなるため、問題視されています。

AIによるなりすまし詐欺に騙されないための対策

AIによるなりすまし詐欺に騙されないための対策は、以下のとおりです。

 

  • 本人と直接会うことを求める
  • 合言葉を決めておく
  • 発信元を確認する
  • 音声データは慎重に扱う

 

それぞれ詳しく解説します。

直接会って話すことを提案する

電話やビデオ通話で違和感を覚えたときは、直接会って話そうと提案してみましょう。

特に、金銭の要求があったり機密情報を求められたりしたら、重要な内容なので直接話そうと持ちかけることが詐欺防止につながります。

合言葉を決めておく

詐欺対策として、あらかじめ家族で自分たちにしかわからない合言葉を決めておくのも有効です。

本人にしかわからない情報を聞き出してみるのも良いでしょう。

AIによるなりすまし詐欺だけでなく、あらゆる詐欺防止に役立ちます。

発信元を確認する

電話やビデオ通話の発信元を確認し、本人以外の携帯からの着信である場合は要注意です。

事情があって人の携帯を借りていると言われたら、本人の電話番号からのかけ直しを要求したり、自分から連絡してみたりしましょう。

音声データは慎重に扱う

インターネット上に音声データ(プライベートな動画投稿など含む)を公開している場合、AIの技術で音声を複製されるリスクがあります。

インターネットやSNSに公開する音声データは、慎重に扱うようにしましょう。

まとめ

AIによるなりすまし詐欺は米国で急増しており、今後日本にも被害が拡大する可能性があります。詐欺に騙されないためには、手口を知って理解し、家族や友人間で話題にしておくことも大切です。

AIなど最新の技術を駆使した詐欺は巧妙で、誰もが被害に遭うリスクがあります。詐欺かもしれない、被害に遭ったかもしれないと思ったときは、早めに弁護士に相談するようにしましょう。

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弁護士
青砥 洋司(アオト ヨウジ)
所属
  • 大阪弁護士会
経歴

昭和37年生

昭和60年 立命館大学法学部卒業

平成13年 司法試験合格

平成15年 弁護士登録(大阪弁護士会)

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名称
ヒューマン法律事務所
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〒530-0047 大阪市北区西天満3丁目13-18 島根ビル8階
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